購入する際に敬遠される修復歴について教えてください

Gran Turismo 5

車を購入する時に、気になるのが「修復歴」です。状態の悪い車両のことで、中古車の場合は「修復歴」があると、通常敬遠されます。事故車ではないかと疑われるからです。バンパーやフェンダー、ドアをぶつけたので取り替えた場合は、この修復歴にはなりません。自動車公正取引協議会が定めた9箇所の部品を、交換または修正した場合に修復歴有の車となります。
その箇所はフレームやピラーなど、ボディの基本骨格と言われる部分になります。フロントではフロントインサイドパネル、ラジエターコアサポート、フロントクロスメンバー、フレーム、ダッシュパネルの5箇所。車内の天井部分にあたる、ルーフパネルや床にあたるルームフロアパネル。ドアの両端にあるピラーやトランクの床にあたる、トランクフロアパネルの4箇所になります。この箇所は車の安全性や乗り心地に影響を与える重要な箇所です。でも交通事故以外の場合でも取り替えられる時もあるので、詳しくは販売店に問い合わせると良いでしょう。
もし心配な場合は、自分の目で確かめる方法があります。3つほどあって、1つ目はドアのシーリング跡です。通常、車のドアやバックドアの縁には防水の為のシーリングが施してあります。事故でドアが破損して新品に交換すると、内側に手作業でシーリング剤を入れることになります。それでどうしても形が変形してしまうのです。これが見分けるポイントです。2つ目は外装パーツのスポット溶接跡です。これは高電圧での溶接跡で直径6ミリ前後の円形のくぼみが出来ます。これも事故後、工場で修理すると、この溶接跡がいびつになってしまいます。また新車を製造する際は全て溶接してから塗装するので、ボルトもすべて塗装された状態になっています。1つだけ塗装されていないボルトがあれば、それは修理の跡ということになります。
最後は車の左右を見比べる方法です。シーリング跡やスポット溶接の間隔などが、左右で見比べると違いが解るので、これも見分ける方法です。以上が中古車購入の際の修復歴に関する注意点です。

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